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平成編3 平成7年3月号~4月号  阪神大震災直後編


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  今回は平成7年3月号(定価950円)と平成7年4月号(定価950円)を紹介しましょう。これらの号では平成7年1月17日に発生したM7.2の阪神大震災直後の交通関係の影響をもの語っている。


JR西日本の不通区間(平成7年2月1日現在)は、山陽新幹線(新大阪・姫路間)東海道本線(芦屋・神戸間)山陽本線・和田岬支線(兵庫・和田岬間)となっており、1ヶ月経過した3月1日には山陽新幹線は引き続き不通 東海道本線は灘・住吉間と不通が短くなり、 山陽本線・和田岬支線はすでに開通していた。ちなみに東海道本線の完全復旧は4月1日、山陽新幹線の復旧は4月8日であった。

 
 復旧までの時刻(平成7年4月号)を見ていく。まず山陽新幹線はのぞみは新大阪以西は全便運休、ひかりとこだまはは姫路・博多間それぞれほぼ毎時2本程度運転されており、 不通区間前後の東海道本線・山陽本線では新快速は住吉以東のみの運転、快速は若干の間引き運転、普通は通常の本数を確保されていた。また不通区間を通過する東京・関西から四国・山陽・九州方面の寝台特急は全区間・全便運休していたが、臨時運転として京都と長崎・佐世保間にあかつき号、新大阪・熊本間になは号の2本の寝台特急がほぼ通常の半分の6両編成で運転されていた。しかし大阪・姫路間は福知山線・山陰本線・播但線経由の大回りで、通常のルートだと1時間5分前後の所要時間が5時間前後かかっている。東海道本線の不通区間には代替バスの運転もあったが、バス故の悲しさか輸送力はそんなにないはずである。


  大阪から姫路までのJRの迂回路としては、A尼崎から福知山線を通り福知山へ行き、そこから山陰本線で和田山に移動、その後播但線で姫路へのルート、B尼崎から福知山線で谷川へ移動し、ここから加古川線で加古川に移動した後、山陽本線で姫路に移動のルートがある。播但線と加古川線には臨時快速や普通の延長運転など限度一杯なされてはいたが、両線とも元はローカル線で非電化単線のローカル線であるので輸送力はしれたものである。
 
 
文章だけではイメージがつかめないと思われるので、平成7年4月号での比較をしてみよう。通常は大阪・姫路間は新快速で1時間1分である。 次に迂回路Aの例では、大阪805発の特急北近畿1号に乗車して和田山に1005分到着、和田山からは1008分発姫路行きノンストップ臨時快速に乗車して1117分に姫路に到着の3時間12分かかっている。Bのルートでは、大阪1005分発の特急北近畿5号に乗車して臨時停車の谷川に1109分到着、1111分発加古川行普通で1226分に加古川到着、そして加古川から山陽本線に乗り換えをして1237分発普通に乗車して1253分に姫路に到着する2時間48分かかっている。



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