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  鉄道ざっくばらん


昭和編15 昭和60年3月号 東北・上越新幹線・上野開業


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 今回は昭和60年3月号(定価690円)を紹介しましょう。この号は全国ダイヤ大改正号であり、メインは東北・上越新幹線上野乗り入れである。これにより上野・盛岡間が3時間57分から2時間45分(1時間12分短縮)また上野・新潟間は2時間33分が1時間53分(40分短縮)となった。これらによって例えば上野発600のやまびこ31号に乗車して、盛岡で特急はつかり3号に乗り換えると青森は1157分着でかろうじて午前中着が可能となった。そして上野・大宮間の新幹線リレー号はお役ご免となり、これらの車両は上野から宇都宮・黒磯方面 前橋・水上・万座鹿沢口方面の新特急として運転されることになった。

 3月17日から9月16日まで筑波学園都市(茨城県)で科学万博・つくば85が開催されることになり、会場近くの常磐線に万博中央駅が期間中臨時開設され、上野からの乗客増加に対してエキスポライナーが上下53本が増発されている。


 この当時の索引地図を見ていると2つの特徴がみられ時代を感じさせるも
のがある。1つめは国鉄在来線路線表示が黒と青で表示されている。これは黒は幹線 青は地方交通線であり、運賃計算表が2つ存在して地方交通線がほぼ1割程度加算されている。幹線と地方交通線をまたがる場合には地方交通線のキロ数計算を見るときには幹線のキロ数と幹線のほぼ1.1倍加算された運賃換算キロを併せたキロ数で幹線の運賃表で計算するという複雑な運賃計算となっている。

 2つめは国鉄赤字ローカル線の廃止 バス転換 第三セクター転換による鉄道運営がなされ初めており、この当時は第1次対象路線が3つのいずれかに変わろうとしている。昭和60年4月1日から三木線(厄神・三木間)北条線(粟生・北条町)がそれぞれ第三セクターの三木鉄道 北条鉄道(いずれも兵庫県)に転換されるとの記事があった。この後第1次 第2次第3次と対象路線が廃止 バス転換 第三セクター化されていくことになり、特に北海道や北九州方面は枝葉の路線がゴソゴソと変わっていってしまい現在のような状態になっていくのである。


 最後に列車の編成のご案内のページを見ていくと、全体的には車両編成の簡素化が基本となってしまっている。やはり国鉄経営の悪化が影響しているものと思われる。一昔前は3段寝台でも繁忙期は満席であったのが、寝台特急は2段寝台となり、A寝台の種類も2人個室がなくなり1人個室と開放型2段のみになりこれでまかなえているようだ。以前は主要特急・急行には必ずついていた食堂車も、東海道・山陽新幹線ひかり号 東京から九州方面の寝台特急以外は、そのほとんどが連結されなくなっている。




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