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  鉄道ざっくばらん


昭和編13 昭和55年10月号


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 今回は昭和55年10月号(定価600円)を見ていくことにしましょう。
この号は全国ダイヤ大改正号であり、千歳空港駅(現南千歳)が開業し鉄道と空港との連携体型ができあがった。これ以後北海道の鉄道の拠点が徐々に函館から札幌中心になっていく。もう少し平たくいうと函館から札幌 釧路 網走
旭川 稚内へと特急や急行が直通運転していたのが、札幌起点に道内各地に特急網が整備されていく。


 東海道・山陽新幹線では、朝深夜に新横浜 小田原 静岡 浜松 豊橋 岐阜羽島にひかりが数本停車するようになる。特に新横浜は現在ではのぞみやひかりがほぼ当たり前のように停車していくのだが、この当時はひかりは3往復しか停車していなかった。そしてこの改正からひかり1号車(自由席)に初めて禁煙席が設けられた。東海道新幹線が開業して16年経過したところで架線や線路などの設備の老朽化がきたし、開業当時と比べて予想以上の酷使されていたために、故障などで運休するケースが増えてきだしていた。このためこの頃東京・新大阪間を閑散期中心に1箇月に1回程度水曜日に、午前中計画的に運休して設備の本格的更新・保守工事がなされるようになった。これにより東海道新幹線が引き続き安全かつ安定した運転がなされた基礎ができたのだと思う。

 その他では、四国関係では急行グリーン車の取り扱いが廃止され、その設備はそ
のままで指定席扱いとなった。その結果四国島内のグリーン車は予讃本線特急しおかぜ4往復 土讃本線特急南風3往復のみになってしまった。また新大阪・宇野間夜行急行鷲羽1往復が廃止されている。また九州では博多からの熊本・西鹿児島(現鹿児島中央)方面特急有明 長崎・佐世保方面の特急かもめ・みどり 小倉から大分・宮崎方面の特急にちりんあわせて15往復の大増発され、急行などが大分整理されている。


 運賃・料金制度も変化があり、指定席前売り制度が従来の原則1週間前からの発売、駅の旅行センターと大手旅行会社は1箇月前発売、駅のみどりの窓口では4人以上のグループのみ1箇月前発売だったのが、いずれでも1箇月前からの発売となった。また九州島内間の自由席特急料金の料金体系が別立てとなり、例えば博多・西鹿児島間は従来1800円が1500円と300円程度安くなった。

 さてこの当時の料金をかいつまんでみていくと、在来線特急料金は最低は100キロま
で1200円 200キロまで1600円 400キロまで2000円 600キロまで2400円 800キロまで2800円 801キロ以上3200円 自由席はそれぞれ200円引きと現在の料金と比べてみてもそれほど変わらないのである。また急行・快速の指定席券は500円もしくは300円で、現在の額から消費税を除いた額とほぼ同じなのである。しかもこれらは24年前の料金である点注目したい。



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