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大正編2 大正14年4月号
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今回からは日本旅行文化協会(JTBの前身)発行の大正14年4月号で、この時刻表が現在発行されているJTB時刻表の創刊号なのである。なお時刻表の名称ではなく汽車時間表のタイトルで、こちらが鉄道省監修の時刻表となった。この監修は戦後国鉄にも引き継がれ民営分割される昭和62年3月まで続くのである。時刻表のサイズは縦20センチ・横22.8センチ、価格は50銭。そしてまだこの当時は午前・午後12時間表記で細字が午前で太字が午後のアラビア数字表示である。距離表示はメートル法ではなくマイル表示になっている。
この頃の鉄道地図を見ていくと北は稚内南は鹿児島までつなかっており、四国を除く主要路線の骨格は形成されている。米原から青森までの日本海縦貫路線も全通している。
さて毎回紹介していたように日本列島を北から南まで旅行したらどのようになるかを見てみよう。まず稚内を朝825分の急行で出発し、札幌2114分で函館には2日目621分に到着する。青函連絡船は730分の出帆で青森には1200の入港。そして上野行き急行で1330分出発、仙台は2231分上野到着は3日目700に到着する。まだ上野・神田間が未開通なので路面電車で東京駅に移動し、東京発下関行きの特別急行で845分出発する。名古屋1632分、大阪2012分、岡山2355分、広島4日目344分そして下関には830分の到着である。ここから関門連絡船に乗り換えで858分出帆、門司(現門司港)に913分到着。門司からは940分発鹿児島行き急行に乗車し、博多1126分、熊本1406分、終点鹿児島には1935分の地到着である。稚内からの所要時間は83時間10分である。
この時代特別急行や急行がどの程度あったかを東海道本線の東京駅からの例をみていくと、特別急行は下関行2往復、急行は下関行2往復、神戸行4往復である。また寝台連結列車については、1等連結が3往復、2等連結が8往復となっていが、寝台専用列車はなく平均3両程度連結までである。3等寝台はまだ登場していない。食堂車連結列車は9往復にとどまる。
次に運賃・料金案内をみていくと、運賃はマイル毎の計算で3等級制で上等になるほど倍になり、1等運賃は3等運賃の3倍となっている。特別急行・急行料金は距離によって各等級3区分制となっており、寝台料金は1等・2等とも上段より下段が若干割高となっている。これら料金も等級が1つ上がればほぼ倍額している。運賃計算は上記の他通行税を距離と等級に応じて加算しなければならない。子供は満4歳以上満12歳未満が半額で、満4歳未満は無料である。途中下車は距離に応じ回数が制限され、前売りは寝台券、特別急行券のみ4日前からの発売、それ以外は1箇月前から乗車券引換券を一旦発行し、乗車時に引き替えるという方式を取っている。
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