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サンクトペテルブルク紀行 2001.5.28〜6.3
3 さようなら サンクトペテルブルク! 6.2



  フィンランド駅前にあるレーニン像 
 
 さて今日は01年6月2日で4泊したこのモスクワホテルともお別れである。チェックインを済まして8時頃に前日手配したタクシーをロビーで待っていると運転手が迎えに来てくれ荷物は運んでトランクに入れてくれる。


 プルコボ第1空港にはタクシーでとばして30分程度であるが、この空港広場ものすごく広い割には車が少ない。空港ターミナルに入ると天井の高い作りの広い割に乗客があまり多くはない。これでもロシア第2の空港かと思うほどである。時刻表示板はロシア語表示だけ、おまけに航空会社略号表示もロシア語表記なのでモスクワとСУ(アエロフロート)が判別できなければ致命的である。少し待っているとチェックインが始まりまず金属探知器くぐりと航空券提示する。そして中に入ったら国内空港のはずなのに税関検査台がありの係員がいるではないか! 実は入国時の税関がフリーパスだったので検印がない・・・これは致命的で困ったと思いつつ、一応出国用の税関申告書と検印のない入国時の税関申告書とパスポートを手に列に並ぶ。私の番が来ると事もあろうかこの税関員は日本語で『アナタノ ゼイカンシンコクショヲダシテクダサイ』とはっきり言ったのである。そして私の税関申告書を見て2枚とも回収するではないか、ここで2枚とも回収されたら出国時にトラブル(最悪外貨没収)になるので、日本語で返してくれるようにお願いしたところ『ダイジョウブ ダイジョウブ』などと言いつつ事務所へ帰って行ってしまった。まぁここはロシアなんだからと自分を言い聞かせながらしばらく頭の隅にやることにした。そしてカウンターで荷物を預け搭乗券に換えていつも通り連接バスに乗っていった先が、窓が円い機体が小さい飛行機で、機体はプルコボ航空と書かれていて機種の先に小さくフロム・アエロフロートなどと英語表記である。中は片側2列ずつの70人程度で私の座席は通路側右のC席である。どうもロシアでは何も言わないと通路側を当てる習慣があるようだ。珍しく1010分定刻通りの出発で機体は乗ってから分かりツポレフ134であった。イメージ的にはYS11をジェットにしたような感じだ。


 1120分定刻通りモスクワ・シェレメチェボ第1空港に到着、ここで予め手配しているタクシーに乗るため係員に会わなければならない。モスクワのインツーリストはしっかりしており、いつ誰がどの便でやってくるのかリストが回っているので、トランシーバを持った係員を見つけることになっていたが、向こうから英語表記の名前を書いた用紙を持っている係りの所へ行くだけであった。預けた荷物がなかなか出てこないのでタクシーの運転手を待たすことになる。荷物が出たのは着いて1時間後・・・おまけにこの到着ターミナルは改修工事中で天井むき出しで日本なら立ち入り禁止のレベルである。


 タクシーでシェレメチェボ第2空港移動したのはいいが、何とここで1905分まで6時間以上時間つぶさなければならない。しかし以前来たことのあるターミナルなのでかって知ったところである。まず昼食を取るためにエレベータで5階と3階に行きめぼしいレストランを探す。すると3階にカフェテリア風の席の多いレストランを見つけるが、ここはカフェテリア風のくせに値段がむちゃくちゃ高い。ビーフストロガノフやサラダなどを注文し自分で運び、コーヒーなどを後で注文したら1200ルーブル(4800円)もするではないか! ロシアのレベルだと高級料理店の部類である。しかしどう考えても2人前の分量で閉口したが、2時間はがき書いたり本読んで居座っても文句言われなかっただけ場所代と思い納得する。 やがてここを出て郵便局探すが見つからない。近くのロシア人に聞いてみるとさらに奥になっていたのが分かり、ここで切手を買っておっかないおねーさん(笑?)へのはがきを投函する。そして余ったルーブルをお茶代程度残し米ドルに再両替したら、両替しきれなかった分のカペイカ(1ルーブルは100カペイカ)硬貨がどっさり返ってきた。後は空港ロビーでただひたすら待つだけである。 案内時刻表示板はここではさすが英語表記で、成田便はこの日3便(米国テロ事件はこの3箇月後)表示されていた。後はゲート番号の表示を待つのみである。この間にいかにしてここの税関を通過するか考えておくが、念のためにロシア語作文を用意しておき後は毅然とした態度で税関員に応対するしかなかった。無策に近い状態である。


 やがて2時間前の17時頃にゲート番号が表示され出向くことになる。この空港まず最初に税関がある。荷物を転がし毅然とした態度で税関員の前に行く。すると『ユーエス ドララーフ?』と聞かれた。私は『シックスハンドレット』と答えたが税関申告書が出てこないので怪訝そうな顔つきである。そこですかさず『サンクトペチェルブルク・・・』と言いかけたところおしまいとた。まぁ確かにプルコボ空港の税関員の言うとおり無事だったけど・・・。税関の後荷物を預け搭乗券を貰い出国手続きをする・・これが1つのラインでできる機能的なターミナルである。ロシアの税関は時たまワイロの要求をすることがあり、実際後ろにいた日本人観光客の団体が重量オーバーを口実に安くしておくから俺に一人10ドルくれと要求されたんだと雑談の中あった。この団体は行きが同じ飛行機のようだったようで、行きに見かけた人ですね・・・と言われた。搭乗案内が出るまでしばらく時間があるので免税店をぶらつく事になり、そこでかわいらしいマトリョーシカ人形がまるで『買って買って』と訴えかけているようだったので52ドルで購入し、今では我が机の上にかわいらしい姿でたたずんでいます。やがて搭乗時刻になり定刻の1905分に成田行きアエロフロート機は東の空へ飛び立った。


 大きいほうがそうですよ! 

 サンクトペテルブルクは白夜に包まれた、町の創建 ロシア革命 大祖国戦争時のナチスによる900日の包囲 ソ連邦崩壊とくぐり抜けた歴史を感じさせ心が洗われるほどの美都・・・またじっくり訪れてみたいほどであった。機内に持ち込んだ4つのマトリョーシカ人形がコッツンコしながら、旅の思い出や旅行直前のショッキングな出来事だったが今は懐かしく思える・・・などなど思いつつ帰国するのであった。(完)


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