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サンクトペテルブルク紀行 2001.5.28〜6.3
10 マリインスキー劇場 5.31


 さて引き続き歩き続けこの日最後の目的地マリインスキー劇場前の劇場前広場に到着した。実はこの日7時からバレエ鑑賞することにしていたからであり、チケットは予め旅行会社で1万3千円で手配して貰っていた。実際のチケットは現地旅行社からホテルにまわっていたのを受け取ったが、チケットの正味の値段は1740ルーブル(6960円)なので手配して貰った分あちこちでマージン取られっぱなである。でも短期間の旅行者にとってはそうもいっておられないので仕方がない。開演までまだ2時間あるが広場でゆっくり休憩することになる。

 このマリインスキー劇場はサンクトペテルブルクを代表する有名な劇場であり、モスクワのボリショイ劇場と並ぶロシアでも1,2を争うレベルの劇団があリ、劇場の創建は1859年で名前の由来は皇帝アレクサンドル2世の妻の名前であるようだ。


  マリインスキー劇場 


 さて開演2時間前からしばらくは劇場前の公園にたたずんで一休みしてから、1時間経過した頃に劇場に入った。そしてクロークでジャンパー等を番号札と交換で預けてから席へいくのだが、席が分からないから客席の入り口にいる係員にチケットを見せても、何も言われなかったので間違いはないとの事でそのままいく。劇場席は前から5列目の13番で真正面の特等席で、シートはちょっとした瀟洒な椅子なので固定式ではなかったが座り心地はいい。舞台は本格的で前には楽団が入れるスペースがあった。客席の周囲は5層になっていて背後に貴賓席が豪華にもうけられていた。まだしばらくあったので劇場内部を観察したら売店コーナーがあり、そこで今日の演題(ロシア語・英語編共に10ルーブル)やパンフレット、絵はがきなどを購入した。またちょっとしたカフェもあり、外国人も結構いるようであった。今日の演題をみると3幕あって3時間30分、どうも第2次世界大戦後の作品で古典ものではなかった。


 それで7時を少しまわった頃開幕し、音源はオーケストラの生演奏(この辺が本物)付きで最初からテンションが上がっていってしまうし、演題を見ずとも次第に泣かせる演目である。

 最初の演目はある男性がある女性に一目惚れをして恋してしまうが、この女性は心を開こうとはせず、別の男性にチヤホヤされてるのでそちらの方へいってしまった。そうする内にこの女性の性格なども変わっていきある男は非常に失望する。しかしこの別の男は女性遍歴が結構あって、次第に飽きられてある女性は捨てられてしまう事になる。ここで第3の男が出現しある女性を囲んでしまって、皮肉にもある男性をいじめ続けこある男性は心労のあまり倒れてしまう。それを見かねたある女性は閉じていた自己の心を開いて、最後には濃いが結ばれるという純愛物語のようだった。

 次の題目は最初は普通の恋愛物語かと思ったが、どうも時代設定が大祖国戦争(対ナチスドイツ戦・1941−1945)時なのである。現状は戦時下男たちは戦争にかり出され死んでしまう。それと共に多くの女性たちは夫や恋人を失い悲しみに明け暮れる。その中主人公の男女は戦争の影響も受けず安閑と純愛を重ね続けてしまう。そうして周囲の反感やねたみを買ってしまい戦後迫害を受け続け心労のあまり死んでしまうと言う風である。

 最後の演題はここまでの2つで体力気力を使い果たしたのか、実はよく覚えていないのである。ロシアの最高のバレーを生でしかも生のオーケストラが舞台を実にうまくもり立てているなど本物の芸術を目前で演技しているのをじかで鑑賞する・・・私は数少ない体験でもこれほど体力気力を使って芸術鑑賞はしたことがなかった。そしてここで聴いた音楽の中で題目は分からなかったが印象に残り忘れられなかった曲があったが、帰国後ひょんなきっかけでロシアの作曲家ドミートリー・ショスターコービッチの交響曲第7番レニングラードのCDを購入して初めて聴いたところ、この曲そのものであったことが分かったとき精神を揺さぶるほど感動したほどである。それはこの曲を生演奏でしかも作曲された町で聴くことができたからであろう。実はこの曲はナチスドイツ軍のレニングラード(ソ連時代はこの町はこう呼ばれていた)封鎖中の1942年に作曲され、楽譜が封鎖をくぐり抜け海外で演奏されたとき多くの人の感動を覚えた名曲である。


 マリインスキ劇場 貴賓席 

 さて予定より少々早く終わり午後10時を少しまわっていたが、劇場を出たらまだしっかり明るいのである。ここから南に歩いていって見るとニコライ聖堂に行き、そこから南東に進むとセンナヤ広場に着いた。独特な形の売店ボックスがごぞごぞと見えだしたら 、それは地下鉄の駅についたことが分かる。さすがこの時間は地下鉄も閑散としているが、こういう時間でも外がまだ明るいのは何だか変な気分である。3つ目駅で宿泊先のモスクワホテルの直下に着くのは非常に便利である。レストランは期待できないし売店で適当に買って部屋に引き上げることとなる。こうして長かった観光2日目はようやく終わりを告げることになる。



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