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サンクトペテルブルク紀行 2001.5.28〜6.3
5 ロシア空港事情と国内航空 5.29

 さてついにシェレメチェボ第2空港に到着したが、ここの空港は評判通り暗いのである。スタスタといってまずはパスポートとビザを提示して入国審査を受ける。といってもパスポートにスタンプを押して、ビザの3分の1が切り取られるだけでありなんていうことはない。ここを通過するとあらかじめ手配しておいたトランスファーの係(インツーリスト)の人が紙を持っていて出迎えてくれた。その次に税関審査であるが、ロシア入国の際には税関申告書にスタンプを確保しておかないと出国の時にいろいろトラブルがあるから確保しなければならない。しかし税関職員は何もせずいけという仕草である。まぁ・・・インツーリスト係の人と一緒だったので、そのまま通したのだろうがそれじゃ困るが、インツーリストの係の人は心配ないということであった。そしてインツーリストのカウンターに連れて行かれて、ここでタクシーの運転手と交代するのである。荷物はタクシーの運転手が運んでくれ駐車場まで移動した後に右から乗ることになり、駐車場は有料のようであった。

 そうして出発したのだが、一応2車線の舗装道だったが状態はあまりよくなかった。次のシェレメチェボ第一空港までは非常に距離があって滑走路の縁をぐるっっ・・・と大回りするコースで、第2空港の滑走路挟んで真向かいにあるのでタクシーでとばしても20分程かかるのであった。ちなみにこのタクシーはインツーリストに登録した出入りのタクシーなのでひとまずは安心してもよいだろう。そうこうするうちにシェレメチェボ第一空港に着いた。


 このシェレメチェボ第一空港は基本的には国内線用(シベリア、バルト3国、北部方面)であるがこじんまりしている。まだ出発時間の1905分までには1時間あるので、まずはルーブルに両替しなければならないと思い両替コーナーに行った。両替窓口はガラス張りで差し込み口があり、両替したいドルとパスポート(ロシアでは単なる身分証明書)を差し出し、ロシア語で「ルブリャー・アブメニーチ・ハジャールスター」という。そうするとルーブルとパスポート・別紙の両替証明書が返されるのである。この両替証明書の発行は義務づけられていて氏名などを転記するようになっているのでパスポートの提示は必要である。これは再両替の時に必要なのでなくさないように注意が肝心だ。


 ロシアの両替証明書 
 これは滞在中のモスクワホテルの両替所で200ドルから5500ルーブルに両替したもの。証明書様式は決められている模様・・・。

 さてシェレメチェボ第1空港には外国人専用カウンターがあると聞いていたので、それを見つけようとしたがそれらしきもの(VIPの表示のコーナーはあった)はあったのだがどうも様子が違うのである。 一般のコーナーの表示には搭乗手続き時間は1830とあるのが気がかりになっていた。ついに見つからず5分前にアエロフロートのカウンターにいって搭乗券を指しながら窓口はどこかと訪ねてみた(当然ロシア語しか通じない)。そうしたら目の前をさしあそこだということが分かった。これだったら最初からロシア人に混じって並んでいたらよかったではないか!。

 国内航空の搭乗手続きは、まず搭乗券を見せた上でX線検査と搭乗券確認をする。その次に搭乗手続きをしてホーディングパスの交付(これに座席指定と搭乗番線がある)と荷物をあずけてクレームタックを貰う。そして搭乗口3番に行くのだが、何だかダイヤが乱れているのか騒然としていた。雰囲気的に急いで乗れという風だったので気が焦ったところ、構内放送があったとたん周りの様子が変わって人波が動くではないか。いったいどっちなの・・と考えていたら品のいいご婦人が私の搭乗券をみて教えてくれた。それによれば2階の4番搭乗口に変わったようである事が分かった。そして4番搭乗口にいったらホーディングパスの半分が切り取られ外へ出てみると会談で下に降りるようになっていた。そしてそこには連接バスが待機していたのでそれに乗車した。動き出したのはいいか空港エプロンを延々と進むではないか。バスはエプロンの果てで止まって降りたら、すぐタラップ(階段)を駆け上ることになる。のぼったら客室乗務員がいてホーディングパスの確認の後に機内の人となる。でも冬などどうなるのだろうとちょっと気になるのだが。この間チラッとみたのだが預けた荷物は国際便のようなコンテナ輸送でなくて、ななんとスーツケースなど丸見えの状態なのにはびっくりした。ということは積み込み等の時間が結構かかるようである。


 機体はおなじみの塗装のアエロフロートでツポレフ154である。以前にも登場したことがあるので違和感がなく、機内は両方に3列ずつの160人乗りとなっている。 所定時刻の1910分から15分遅れで機体が動き出しシェレメチェボ第1空港を無事飛び立った。搭乗時間は1時間20分で通路側だったので退屈だった。機体が落ち着くと機内サービスが始まり、ちょっとしたお菓子2個とコーヒーが配られた。座席には雑誌があったが当然ロシア語・・・という状態である。方向的にはモスクワから北西に約600キロ向かうことになるのでちょうど東京・大阪と同じ具合である。機内の乗客の様子だが、どうも半分は観光客で中には日本人観光客もチラホラいた。あと半分はロシア人だが、客層はいい方であった。それは航空運賃は鉄道1等料金より高いせいか贅沢な乗り物とされているみたいである。とにかく満席であったのは間違いない。


 さ
てモスクワから1時間少しでサンクトペテルブルク上空に差しかかりフィンランド湾が見えだした。着陸はドスンという振動もなかった。パイロットの腕がいいのかツポレフ154の機体に馴れているのか、逆噴射を上手に活用していた。このプルコヴォ第1空港は国内専用空港で空港エプロンの移動はやはり連接バスであった。現地時間は20時半であったが、まだまだ太陽は沈んでなく西日がまぶしい状態であった。


 空港ターミナルビルに何食わぬ顔で入っていったが、まずは機内預かりの荷物を受け取らなくてはならない。行ってみたがまだのようであったので合間をぬってトイレに行ったところ有料トイレでちゃんと管理人のおばさんがいたので5ルーブル(約20円)のチップが必要であった。ロシアの公共トイレはいかがかなという噂で名高いがここはまぁきれいに管理されていた。実はここでインツーリストのトランスファーを手配していたので係員に会わなければならなかったが、見事会うことができなかった。すればインツーリストの空港内カウンターに行く必要があるのだ。というのは空港からホテルまでのタクシー代はクーポン券にしているからである。場所を聞いて行こうとする間に白タクの客引きがしつこいのを振り切ったのだが、一人だけしつこいの客引きがいたのである。これが以外と親切でインツーリストのカウンターまで連れて行ってくれた。行ったところが閉まっていたので、俺のタクシーに乗らないかということになり、行き先を告げいくらなのか(当然あんちょこロシア語で)と交渉して42ドルで成立した。車に案内されたらこれが意外と車の状態がいいし運転手の品もいいし車内に許可書のようなものがあったので、これはホテル出入りの車と察知した。これは初めから依頼を受け取り分かっていながら芝居を打たれ料金の二重取りに会ったようであったがまぁいいや・・・。ロシアの白タクはもっと怪しいのもあるので十分注意が必要であるし、客引きが空港内に入る始末でもある。


 このプルコヴォ第1空港はサンクトペテルブルクの南20キロの郊外にありタクシーは飛ばし放題・・・沿道には勝利広場という大祖国戦争(第2次世界大戦の対独戦)のモニュメントもあり、近くにはプルコルスカヤホテルも確認できるこの余裕である。大通りを走ってからしばらくしたところで市電の線路があったし、建物もゆったりと建てられていたし道路が広くとられているようであった。そうこうしているうちに空港から45分ほどでモスクワホテルに到着した。このホテルは横に細長く巨大なホテルであるとは聞いてはいたが、実際その通りでフロントから遠い端っこに割り当てられたら災難としかいいようのないのである。近くはネバ川があり直下には地下鉄の駅があるし、向かいはチャイコフスキーやドストエフスキーの墓地があるアレクサンドル・ネフスキー修道院もあってロケーションは抜群である。




 モスクワホテル


 ネバ川にかかるアレクサンドル橋
 この橋真ん中が跳ね橋、夜中数時間本当に跳ね上がる。この写真は現地時間の夜10時台、まだまだ明るい・・・。


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