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サンクトペテルブルク紀行 2001.5.28〜6.3
01 サンクトペテルブルクの誘い


 さてみなさんお待たせいたしました。このHPの最大の特色であるロシア紀行特集を再びお送りすることになりました。今回は01年5月28日から6月3日までの7日間ロシア第2の都市サンクト・ペテルブルクに行って来ました。 多分今回も長期連載になりますが、再びロシアと私の旅行感をお楽しみいただければ幸いかと思います。


 以前特集で紹介したシベリア鉄道紀行(1995年)から6年が経過したが、なぜ私がロシア旅行にこだわっているのか、またロシアに興味をひかれだしたのかそこから述べてみたいと思います。

 私がロシアに関心を持ち始めたのは、中学3年生のときちょうど米ソ冷戦の最中に、国際関係・軍事情勢を話す仲間がいてアメリカの立場に立った主張をするばかりだった。そこで疑問をもった私はソ連はそんなに悪の帝国だろうかと思いはじめて、それではソ連の主張を理解するのにはその背景となる地理,歴史,文化など知る必要があると感じ始めたのがそのきっかけであった。ちょうどその頃から中波ラジオでモスクワ放送(現ボイス・オブ・ロシア)の日本語放送を受信し始め、また高校生になってからは在日ソ連大使館広報部発行(月2回発行)『今日のソ連邦』を購読し始め、結局83年からソ連邦崩壊の1年前の91年まで継続したため、ある程度ソ連通になったのである。当然当初の国際関係や軍事情勢関係は注意していたし、ソ連共産党の内情なども関心を持ち5年に1回ある膨大な共産党大会の文章も読みあさった。しかしマルクス・レーニン思想や国際共産主義運動には傾倒しなかったのが不思議である。そして地理,歴史やソ連国民の生活など結構このグラフ雑誌で勉強した、84年8月1日号には投書した記事が掲載されたほどである。それでは実際にソ連邦をこの目で見て体験したいと思いはじめた。そうして鉄道好きが結びついてシベリア鉄道をウラジオストックからモスクワまで全線乗車したのであった。この時は本当はサンクト・ペテルブルクに行きたかったのだが予算と日程の関係で行くことができなかった。


 私は社会保険労務士の仕事を95年9月から開始したが、何分開業直後は開業準備とロシア旅行で予算を使ってしまったので、生活の糧を得るために業務と長期を見据えた知識収得と業務の拡大のために励む日々が続いて、再度行ってみたい気持ちは高ぶるのではあるが、しばらく諸事情が許さずはおいそれとできる状態ではなかった。が96年になってから20紀中に北京からカザフを経てモスクワ,サンクト・ペテルブルクと鉄道の旅を企画したのが今回の旅行の始まりであった。そうして去年12月にようやく予算的に行ける状態になったので、今年の5月下旬から6月の白夜のシーズンに行くプランを立案したが、今度は日程の関係で鉄道は断念し往復とも飛行機移動となった。ちょうどパスポートの期限が去年4月で切れてしまったので、ここで10年のパスポートを取得した。


 今年に入って具体的プランを立てる段階になったが、私は当然団体旅行は大嫌いである。それは拘束されて自分の行きたいところ・旅の時間を過ごすことができないし、ハプニングがあってこそおもしろい旅と思っているので迷わず一人旅となった。一人旅となればすべてに対処しなければならないが、ロシア語はそんなに堪能ではないけど、これまでの地理,歴史,文化の情報をこまめに収得した経験があるからこそ、国内旅行と同じように行けるのであるわけだ。これはウラジオストックで1日お世話日本語ガイドさん(極東大学・日本語学科卒業)に「あなたはロシアのことをよく勉強されている」などと言わしめたほどである。日程としては以下の通りである。

 5月28日(月) 
 高松から成田へ移動

 5月29日(火) 
 成田からロシア国際航空・アエロフロートでモスクワシェレメチェボ第2空港ヘ、そして第1空港へ移動してサンクト・ペテルブルクへ移動 

 5月30日(水)から6月1日(金)
 サンクト・ペテルブルク観光

6月 2日(土) 
 行きと逆の経路で帰国の途につく

6月3日(日) 
 成田着 高松まで移動

 日程案は以上の通りだが、ロシア旅行の手配はJTBなどの大手旅行会社でも情報や手配することが困難で、ここでも専門の旅行会社に再度任せるぐらいである。したがって手配は東京にあるロシア専門のロシア旅行社に依頼することになった。では手配の経過は次回紹介することにしましょう。


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