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シベリア鉄道ぶらりひとり旅 1995.8.24〜9.6
12 赤の広場散策 9.3


 さてホテルで荷物を置いた後、早速赤の広場の散策へと出かけた。ホテルからはそんなに遠くないところにあり、広場自体実際は赤くなくて全面石畳の広い広場なのである。ではどうして『赤の広場』と言われるようになったのかというと、ロシア語で「赤い」は『красиая(クラースナヤ)』といい、古くは「美しい」と言う意味があったようで『美しい広場』と本来はいうようである。


 クレムリンの北の端と国立歴史博物館の緩やかな坂を上りきると、赤の広場が「ぱぁー」と目の前に展開するのである。写真やテレビで見たとおりの風景が、今現実に目の前にあるという感動に、シベリア鉄道でウラジオストックからはるばるとモスクワまで来たのだという気持ちの高ぶりを隠すことは出来ないほどの思いがこみ上げてくるのである。その向こうには聖ワシリー寺院がみえてくる。この寺院は、高さがアンバランスな塔がありしかも屋根の色調が原色も派手な色が使われていてインパクトが非常に強い。そして右を見ると、お馴染みのレーニン廟がありその両脇には旧ソビエトの革命家や世界各国の国際共産主義者の烈士の墓などがある。クレムリンの壁の向こうには元老院の建物の上の方が見えてきて、その屋根のてっぺんにはロシア国旗がひるがえっていた。また反対側の宮殿みたいな建物がモスクワで有名なグム百貨店である。大体この後もそうだが、モスクワ中心街の建物は宮殿みたいな建物が非常に多くて、日本の町のコンクリートのありふれた建物とは比べものにならないほど美しい建物が多い印象を受けざおう得なかった。グム百貨店に入っていくと、中央の広場には吹き抜け
になっていて噴水があった。そして1階と2階に店が並んでいたが、まあ日本でいうと店の集まりでいわゆるショッピングモールのようであった。中にある1軒の店をのぞいてみたら、値札が「160」とあるがこれはルーブルでなくドル表示のようであった。また両替所もあり、各国通貨の交換レートが示されていたが、この中に日本円もあった。ここで両替をしようとして中に入ろうとしたが、どうも様子が変だったのでやめてしまった。



 次に私は、劇場通りを歩いていくことにした。そしてしばらくすると世界に名だたるポリショイ劇場が見えた。ところが夏場はあまり催し物があまりなく中にはいるのは断念するほかなかった。そしてルビヤンカ広場へとたどり着いた。この広場の向こう側にはロシア国家保安機関の建物で、旧ソビエト時代にはKGB(ソ連国家保安委員会)の建物であるが、建物のそばに行って壁をポンポンとたたくことも出来るほど近づいても今は何もいわれない。アメリカの諜報機関のCIAでさえ警備が厳しくてこんな事は不可能であると言われている。建物の周りには壁が無くて、クリーム色を基調とした建物だが2階までは何故なのか色が違う変な建物である。ここも1度は言ってみたかった地点であった。


 
とりあえず散策を終えホテルに帰ってきたが、ここでもホテルの入り口にはホテルの警備担当スタッフがいたが、ウラジオストックのホテルとは違って対応はソフトであった(しかし最近は爆発事故が発生している)。何はとりあえず手持ちのルーブルが非常に少なく困っていたが、ホテルを出る前に日曜日にも関わらず両替所があいていたので両替しょうとしたが、ここのおばさんはけんもほろろ断られた。そしてもう1度米ドルをルーブルに両替しょうとしたら快く両替してくれてホッと一安心した。しかし汚いドル紙幣は怪訝そうな顔され出し直さなければならなかったし、ホントわがままで気まぐれなおばさんであった。この後食事をし自分の部屋に帰ってしばらく落ち着いたらはや夜の9時を指していた。ここで「夜の赤の広場も良い」と 聞いていたので、またまた出かけることとなる。


 インツーリストホテルを出発したのがモスクワ時間の21時(日本時間は翌日午前2時)であり少々不安であった。この時間にも関わらず人が先に行ったときよりも多くて、どっからこんなにわいて出たのか不思議であった。そしてクレムリンの城壁に沿ってみると、スパスカヤ塔があった。この塔は時計もあって時報の鐘が幻想的な音を毎時奏でられている。また15分ごとに1回なることも分かった。またライトアップもなされており、塔の先端には赤い星があってそれが夜でもキラキラと輝いていたのであった。なおこのスパスカヤ塔の時計台の鐘の音は、ボイス・オブ・ロシア(昔のモスクワ放送)の短波ラジオ英語放送のコールサインに古くから使用されている。あまりにも良かったのでカメラの持ってきてない私は、近くにいた写真屋にポラロイドだけど、スパスカヤ塔をバックにとって貰うことにした。こうして夜の散策を終えてホテルに帰ったら23時近くになっていた。


 さてここでお風呂にはいることになるが、さすが外国人向けのホテルなのかバスタブはしっかりあった。しかもこれが日本のビジネスホテルの2倍以上の広さのがあったのでゆっくりと出来た。石鹸やシャンプーなどの備品はフランス製で完備されていた。そして浴室・トイレの部屋も大変広く1人で使うのがもったいないぐらいだった。しかも脱衣所もあったしなぁ・・・。トイレの形態が少し変わっていて、水洗トイレの水のたまり場が日本とは逆で手前の方にある。 したがって後ろ向きにするとお尻に水泡がついてしまうから、ここでは前向きにするか、流すときにはお尻を浮かす必要がある。トイレットペーパーもここではあるが、相変わらずロシア製は紙質が堅いので注意を要する。寝る前には戸締まりと電話線を切っておく必要がある。というのは夜中に電話が鳴って性交渉の誘いがくることがあるからだ。私は最初に部屋にはいるときメードさんが何故かいて「セックスをしないか 」と持ちかけられたが断っているのでなおさらだ。エイズになったらかなわないしね・・
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