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シベリア鉄道ぶらりひとり旅 1995.8.24〜9.6
10 特急バイカル号 4日目 9.3


 9月3日バイカル号も今日が最後となり、またウラジオストックからのシベリア鉄道の旅もあわせて終わりとなる朝を迎えた。モスクワまで千キロを切ってキロポストも少し小さくなっていた。とはいってもこの時点では昨日と変わりない時を過ごしていた。


 それに変化を与えたのは、ヤロスラブリの少し手前のボルガ川を渡るシーンであった。ロシアの母なる川として著名なこの川に、私は敬意を払っていたので待ちかまえていて、渡ったとたん欧州ロシアの感慨にしばしふけっているのであった。やがて少しダイヤより遅れてヤロスラブリに到着して、下りようとしたとき車掌から英語で停車時間は5分(所定は10分)と告げられた。ここのホームは今までのロシアのホームとは違って、ちゃんとした日本と同じプラットホームになっていたので、列車との段差がなかった。ここでバイカル号のサポをバックに記念撮影をとった。そしてモスクワまで282キロとなり、あと3時間ばかりとなる。やがて周りが下車の身支度し始めてしまい、車掌もシーツなどを回収し始めてしまい騒がしくかつ慌ただしくなっていく。どうも車掌自体到着と共に仕事を終わりとしたいようであり、乗客そっちのけの状態であった。この調子なのでモスクワに到着するまでじっと待機状態にさせられてしまうのであった。10キロ手前を過ぎると平行の線路が増え、キロポストも1桁となって正方形になった。


 定時より少し遅れてバイカル号は、モスクワ・ヤロスラブリ駅に静かに到着した。頭端式の駅でまっすぐ行くと駅舎となるが、「タクシー,タクシー」と客引きが実に多いのには閉口した。それを振り切って広場にでたとたん災難?は到来した。それは私と同行の本橋さんと雑談していたのがいけなかったのか、ひげの生やしたいかつい警官に引っかかってしまった。二人とも見事パスポートの提示を求められた。見慣れない外国(日本国旅券)のだったせいかじっく検査され、二人共に終わるまで返してくれなかったのである。ここで下手なことをしたら即本署に連行であるからだ。その後地下鉄の駅コムソモリスカヤを探していたが、日本と同じ感覚で探していたので一向に見つからない。やがてまたタクシーの客引きに引っかかったので、ついでに駅の所在を聞いたら、どこへ行くのかということになったが、こっちの行き先が近いのであきらめてくれたが駅だけは親切に教えてくれた。そうしたらすぐ近くではあったが、駅の入り口がななんと劇場風で荘厳な作りだったのでビックリしてしまった。屋根に「М」の表示がなかったらまさに劇場としか私には写らなかったであろう。ここでイルクーツクから一緒だった本橋さんと別れることとなり、それぞれの宿泊先に向かうこととなった。彼とはこれ以来会ってないが、以後もおつきあいしていただいていてこの11月に、実に4年ぶりに東京で再会することとなっている。






バイカル号のきっぷ 上記のように少し破れているのは車掌による改札後のもの。



バイカル号の時刻表 字が小さいが左ページの右列の第9列車が該当。時刻はモスクワ時間表示。


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