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シベリア鉄道ぶらりひとり旅 1995.8.24〜9.6
08 特急バイカル号 2日目 9.1


 9月1日はロシアでは学校の1年のスタートの日である。旧ソ連では最初の授業は必ず平和の授業であり、平和の尊さを子供たちに教えることとなっている。今はどうなっているのかは定かではない。


 洗面の時にはシェーバーは朝は使えないのである。それは電源を切られるためであり、このためにベットの明かりもつかない。ただ空調と放送関係は別回線になっているようだ。私のシェーバーはブラウンのだからコンセントのアダプタを用意すれば使えるようにしていた。朝食後しばらくして車掌がコンパートメントの掃除を毎朝かかさずしてくれ、車両の通路もクリーナーでするのである。どうりであちこちにコンセントがあるわけだ。


 この日は3,4時間走っては15分前後停車する繰り返しで、停車するたびに気分転換としてホームの散策をしてみる。イルクーツクまでと比べて見ると、まず売店が整備されていてホームのおばさんの立ち売りが激減して目立たなくなったことだが、品物については少々はましになっていた。意外なものに手羽鳥の焼いた肉が売られていてついつい買ってしまい、量り売りで1本1万ルーブル(約200円)であったが程良く柔らかく美味しかった。そしてクリームサンドビスケットが3千ルーブル(約60円)であり買ったところビックリ仰天した。というのはオランダ原産であるが元々日本への輸出用のようで日本語で書かれているのであることだ。どこでどういう経路でこのシベリア鉄道沿線の駅の売店に置かれたのか摩訶不思議なのである。それと韓国製のカップラーメン(当然キムチラーメンで辛い)はここでもあった。こういうのはシベリア鉄道沿線の売店の代表的商品であるが、西へ行くにつれて同じものにも関わらず高くなっているのを発見した。このあたりの車窓は「スケールが大きい過ぎる」の一言につきる。というのは麦畑(ここは秋収穫です)が登場したら車窓一面水平線の彼方まで麦畑という有様であった。この日の車窓のうるおいはオビ川鉄橋である。オビ川は北極海へ注ぐ大河の1つであり、ここを渡れば西シベリアの大都市人口150万人のノボシビルスクに到着する。この駅にも17分停車したが、さすが駅構内は広く珍しく跨線橋でホーム間を移動ができる駅で、跨線橋の外側には時計があった。


 暇なので列車探訪をすることにしたが、編成は食堂車,1〜3等寝台車まである。我々は2等寝台にいるので後日に譲ることする。まず1等寝台は二人用個室で天井まで独占はできるが、2等との差はこれだけであった。3等になると3段の開放型寝台で客層も少々怪しくなんだか室内が暗いような気がする。そして通路をはさんでもう一つ3段寝台があって1区画9人使用とする事も可能となっている。となると1両に80人ぐらいは乗れそうな気がしてならない。これは日本の在来線特急の普通車並の定員である。


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