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善通寺近代建築遺産紀行
さて平成26年5月に社労士会広報誌の記事取材のため、香川県西部の善通寺へ出かけてきました。
善通寺は四国霊場第75番札所善通寺、真言宗開祖の空海さんの生誕地でもあります。また明治31年には帝国陸軍第11師団司令部が設置され、戦後には陸上自衛隊が駐屯し、現在は第14旅団の司令部が置かれている軍都なのです。その影響もあってか善通寺市街には近代建築遺産が多いのも事実なのです。しかもそれらが現在活用されております。
その中でもメインとなるのは、善通寺偕行(かいこう)社と第11師団師団司令部(現在は乃木館)出なかろうとと思われます。
まず善通寺
偕行
社は、明治36年5月に陸軍将校の親睦の場として設置されました。
偕行
社陸軍師団司令部のあるところにのみ設置された施設であり、それが現在まで残っているのは善通寺をふくめて数少なくなっております。戦後は善通寺市役所などの公共施設として利用されましたが、国の重要文化財に指定され、平成13年から平成20年までの保存修復工事により、現在では会議や催し物会場として一般に貸し出しされるようになっております。隣接には
偕行
社かふぇというちょっと趣向のあるカフェもあり、ブライダルの拠点となっているようなので、ここで結婚式もできるようになっているようです。
善通寺
偕行
社 正面
偕行
社のホール
催し物などないときは無料で内部見学できます。
偕行
社の裏庭からの風景
次は、
第11師団師団司令部(現在は乃木館)は、現在では乃木館として第11師団や陸上自衛隊関連の展示館として公開されており、建物自体も明治31年竣工の由緒ある建物です。ちなみに第11師団の初代師団長は、あの有名な乃木希典です。現在でも自衛隊の管理地内にありますので、入場には守衛の警備官に乃木館見学の申出をすると許可されますが、公的身分証明書を持参した方が良さそうです。筆者の善通寺訪問日は運悪く休館日だったので、この日は実は見学できませんでした(汗)。
その他善通寺市街の各所には、讃岐鉄道の善通寺駅(明治22年/現在はJR四国の駅)、
瀬川酒店(大正7年竣工)、
輜重兵(しちょうへい/後方支援の補給部隊)11大隊建物(現自衛隊の自動車学校?)、
磯野邸(昭和5年竣工)、
明治から大正にかけて建設された兵器部煉瓦倉庫、大川酒店(明治34年竣工)、大川邸(昭和12年竣工)、水尾写真館(大正期竣工)などの近代建築遺産が存在しており、ちょっとしたウオーキングをかねて巡ってみるのもいかがでしょうが?
善通寺駅
瀬川酒店
輜重兵11大隊建物
磯野邸
兵器部倉庫 遠景に善通寺五重塔
大川酒店(左) 大川邸(右)
水尾写真館
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